調査と検証の手順
この記事の数字は、どこまで裏が取れているのか。その判断基準を先に示します。
この手順を公開する理由
規格の数値は、それらしく書くことがいくらでもできます。存在しない規格番号を書いても、 試験条件を1つ取り違えても、読者には見分けがつきません。
だから当サイトは、結論だけでなく、その結論にどうやって辿り着いたかを示します。どの資料を、どうやって、いつ確認したのか。何が確認できて、何が確認できなかったのか。 それを全記事の冒頭と末尾に置いています。
すべての記述は、出典から直接確認できます。そのための地図が、以下の手順です。
記事ができるまで
- 資料を探す。官公庁(経済産業省・資源エネルギー庁・消費者庁・公正取引委員会)、業界団体 (日本電機工業会、日本冷凍空調工業会、日本照明工業会、家庭電気製品公正取引協議会)、 メーカーの公開技術資料・カタログPDF、国民生活センターの商品テスト結果を当たります。
- 資料を実際に開く。検索結果の要約だけで書くことはしません。開けなかった資料は、資料として数えません。
- 事実に確信度をつける。後述の3段階で、一つひとつの事実に裏付けの強さを記録します。
- 裏を取る。規格本文の条項を確認できない事項は、業界団体の公開解説・メーカーの技術資料・官庁の解説のうち独立した2つ以上で一致を確認してから書きます。一致しなければ書きません。
- 確認できなかったことを明記する。裏が取れなかった事項は、記事末の「この記事の限界」に記載します。推測で埋めることはしません。
確信度の3段階
記事中の数値や試験条件には、どこまで裏が取れているかを表示しています。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 一次資料で確認 | 官公庁の告示、公開されている公正競争規約、資源エネルギー庁のカタログなど、一次資料の本文を読んで確認したもの。 |
| 二次資料で確認 | 規格本文が有償頒布などで読めないため、業界団体の公開解説・メーカーの技術資料など、独立した2つ以上の資料の一致で確認したもの。 |
| 未確認 | 裏が取れていないもの。記事本文には書かず、「この記事の限界」に記載します。 |
裏付けの強さを正確に示すことを、確信度を上げることより優先します。実際に読んだ資料の範囲を、そのまま表示しています。
なぜ規格の本文を引用しないのか
JIS規格票の著作権は日本規格協会にあり、閲覧サービスは閲覧のみで、ダウンロードも印刷もできません。 JEM(日本電機工業会規格)や JEL(日本照明工業会規格)といった業界の自主規格も、多くは有償頒布です。
そのため当サイトは、規格の本文を転載しません。スクリーンショットも貼りません。記事に書くのは、規格番号・表題・制定改正年・試験条件の要旨といった事実を、 自分の言葉で記述したものです。
読者が知りたいのは規格の条文そのものではなく、「その数字は何を測ったのか」です。 当サイトは、そこに答えます。
実測値は扱いません
規格が定める試験は、専用の設備がなければ再現できません。エアコンの冷房能力を測るには恒温恒湿の試験室が要り、 空気清浄機の集じん性能を測るには規定容積のチャンバーが要ります。
そのため当サイトは、実測にもとづく数値を一切掲載しません。「実際に測ってみたところ」という記述は、当サイトには一行も存在しません。 掲載しているのは、規格と公開資料に記載された数値だけです。
実測が必要な問いについては、実際に試験を行っている機関の資料をご案内します。国民生活センターの商品テスト、資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ、 認定試験機関の公開資料などが、その答えを持っています。
訂正の扱い
誤りが見つかった場合は、日付とともに、該当記事の末尾と訂正履歴の両方に記録します。記録を消すことはしません。
全記事に資料の所在を示しているのは、記事の内容を、読者が出典から直接検証できる状態にしておくためです。 訂正履歴を公開しているのも、同じ理由によります。
誤りのご指摘はお問い合わせからお願いします。いただいたご指摘は、このサイトにとって最も価値のある情報です。