電気・電子
「IP67」「E26」「抵抗カラーコード」「K熱電対」。部品と部材に振られた記号と数値の、規格上の定義と試験条件を確認します。※電気工事(電線の許容電流・ブレーカー容量・接地抵抗など、施工の判断が絡む数値)は扱いません。
熱電対とPt100はどちらが正確か — 「クラス1」と「クラスA」は別の規格の物差しである
100℃を測るとき、K熱電対クラス1の許容差は±1.5℃、Pt100クラスAは±0.35℃で4倍強の差がある。ただし「クラス1」はJIS C 1602、「クラスA」はJIS C 1604の区分で、体系はまったくの別物。しかも高精度なクラスほど、使える温度範囲は狭くなる。
Pt100クラスA=±(0.15℃+0.002|t|)/K熱電対クラス1=±1.5℃(375℃未満)JIS C 1604:2013(測温抵抗体)/JIS C 1602:2015(熱電対)乾電池の「単3形」「1.5V」——LR6という記号が化学種と形状を符号化している
乾電池側面のLR6は、L=アルカリ・R=円形(round)・6=サイズを符号化した形式記号。単3は日本の呼び名、AAが国際の通称にあたる。1.5Vは公称電圧で、新品は約1.6V、放電で下がる。同じ単3形でもニッケル水素は1.2V。この記号と数値の出どころをJIS C 8500とIEC 60086の定義までたどる。
単3=AA=LR6(1.5V)JIS C 8500 一次電池通則(IEC 60086-1 対応・現行2022改正)抵抗器のカラーコード 色帯が表すのは数字・乗数・許容差、そして本数
抵抗器の色帯は、黒0から白9までの数字と乗数・許容差を規格が符号化したもの。4本・5本・6本で読み方が変わる理由と、その定義がIEC 60062とJIS C 60062のどこで決まっているかを一次資料まで遡って読む。
茶黒赤金=1kΩ±5%IEC 60062:2016(JIS C 60062:2019)熱電対の「Kタイプ」とは何か — クロメルとアルメルの差を0℃基準で読む
熱電対の型番の「K」は精度でも測定範囲でもなく、+脚クロメルと−脚アルメルという2金属の組み合わせを指す記号。JIS C 1602とIEC 60584-1が定めた熱起電力は基準接点0℃が前提で、表示温度は冷接点補償を含んだ結果である。
K = クロメル/アルメルJIS C 1602:2015 / IEC 60584-1(熱電対)「IPX7」と「IPX8」に上下関係はない — IP保護等級を決める試験条件と、真水・常温という前提
IPX7は水深1m・30分の一時的潜水、IPX8は「7より厳しい条件」をメーカーと使用者が取り決める等級で、上下関係ではない。IPX1〜8の試験水はすべて常温の真水で、海水も石けん水も湯も入っていない。根拠のJIS C 0920は2026年1月20日に廃止され、JIS C 60529:2026へ移行した。
IPX7 / IPX8JIS C 60529:2026(電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード))/IEC 60529