機械・材料
ボルトの強度区分「10.9」、はめあい公差「H7」、表面粗さ「Ra 1.6」、ベアリングの呼び番号「6203」。図面と現場で毎日使われている数字が、どのJISの、どんな試験と定義から出ているのかを遡ります。
強度区分 10.9H7 / g6Ra 1.66203モジュール 2
ボルトの「10.9」は引張強さ1000MPaではない — JIS B 1051が定める呼び値と合格ライン
ボルト頭部の刻印「10.9」は呼び引張強さ1000MPa・呼び耐力900MPaを指すが、JIS B 1051:2014(ISO 898-1:2013と一致)が合否判定に使う最小引張強さは1040MPa、最小耐力は940MPaで、刻印の数字とは一致しない。その差がどこから来たかを一次資料で追う。
強度区分 10.9JIS B 1051:2014(炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質-強度区分を規定したボルト,小ねじ及び植込みボルト-並目ねじ及び細目ねじ)図面の「Ra 1.6」は何を測った数字か──JIS B 0601とカットオフ値0.8mm
図面に「Ra 1.6」とだけ書かれているとき、JIS B 0633:2001の既定によりカットオフ値λc=0.8mm、基準長さ0.8mm、評価長さ4mmが自動的に適用される。Ra 3.2はλc=2.5mm・評価長さ12.5mmで測られ、両者は同じ設定の測定値ではない。その構造を、規格の書誌情報と公開解説で確認した。
Ra 1.6(μm)JIS B 0601:2013(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-用語,定義及び表面性状パラメータ)